フラの楽器作り カラアウ

フラに使われる楽器といえばウリウリやプイリなどがフラのショーなどではよく知られていますが、カラアウという楽器はあまり輝かしい印象は無く、そこまで目立つ存在でもありません。 長いものと、短いものがありますが、2本の木の棒を互いに打ちつけチャントに合わせて踊ります。 2本の棒が奏でる自然の音とダンサー同士で互いのカラアウを打ちながら踊る様子は見ていてとても気持ちがいいものです。 カネがそれを地に打ち付けながら踊る様子はなんとも引き込まれるほどの存在感です。

木を取りに山へ

そんなカラアウですが、昔のハワイアンはもちろん“フラショップで購入”ではなく自然の木から作っていました。 私も早速森へカラアウ探しに。。。と張り切ったのもつかの間。。。当日とんでもなく酷い風邪にかかり、山入りは断念。 信頼の置けるフラシスターに変わりに取りに行ってもらうことになりました。

美味しいグアヴァ

山に入るといろいろな木々、植物がありますが、そのなかでもあまり良く思われていない植物があります。 その名もWaiwi(ヴァイヴィ)と呼ばれるストロベリーグアヴァの木です。 1825年にブラジルからハワイに持ってこられたこのグアヴァの木、おいしいフルーツの木として人々に親しまれたはずがとんでもない事実が発覚したんです。 それもその強くて硬い木とすさまじい成長力のおかげで、ハワイに昔からあるコアやオヒア・レフア、ハプウ、パラパライの成長の妨げになってしまうということなんです。 が~ん。。。 と、いうことで、このハワイの植物に煙たがられているストロベリーグアヴァの木。 何本取っても問題ないので、4本ほど頂いてきました。

カラアウになるまで

さぁ、フラシスターによって大事に切り取られてきたこのグアヴァの木は一日ほど水につけて置きます。 すると水分を吸収した木の皮が柔らかくなります。 それをこれでもか~!と日頃の鬱憤を晴らす如く、別の木か硬い棒でガンガン叩きます。 すると面白いくらいに柔らかくなった皮がボロボロ取れてきます。 それを何度も繰り返し、グアヴァの木全体の皮を取り除きます。 これでほぼ完成です。紙やすりで自分の好みの色合い、質感までやすり、出来上がり。 真っ直ぐな木ではなく、わざと先の曲がった木をチョイスするのもよし。 周りのボコボコをわざと残して自分だけのオリジナルを作りましょう~!!

 

 

 

 

Author: Erika

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