フラ用品はコスト?それともクォリティーで選らぶ?

フラグッズの選ばれ方、価格vs品質

今回の取材者はハワイのマーケティング業界の様々な分野で活躍されるショーン・モリスさんよりハワイアングッズ、フラ用品などの流通市場やハワイのショップオーナーへ対しての経営理念などをトピックに取材させて頂きました。

Q1.日系人として、フラなどのハワインカルチャーが日本で高い関心を持たれていることをどう思いますか?

sean.gifショーン:私としてはとても嬉しい事です。 ハワイとの地理的な関係や文化、言語などもそうですが様々な面で日本との交流がある事は大切な事だと思います。 ハワイアンカルチャーやフラは日本人にとっては外国の文化となるわけですが、そのカルチャーを受け入れている事はすばらしい事だと思い、同時に日本人はとてもコスモポリタン(多様性)な文化をお持ちだと思い大変感心しております。 私はハワイで生まれ育ったローカルなのですが、日本や他の諸国の人達に比べるとフラやハワイアンカルチャーに対するありがたみが少ないと感じます。 自分にもハワイアンの血が少しは入っているのですが、フラなどの文化にはあまり関心示したことが無く、基本的なフラのノウハウを除いては詳しい事をしらないのが現状です。

私と似たようなハワイのローカルは多いと思います、近くにある物(フラなど)だからこそありがたみが少なく、毎日の生活、仕事のストレス、光熱費の支払い(笑)など考えているうちにハワイの文化を忘れてしまっている事が多いようです。 ハワイへ訪れる訪問者は、ハワイ諸島の美しさに見とれリピーターになってくれる方々も多いのですが、住んでいる私達はそのありがたみを忘れていることがたまにあります。

Q2.最近ではハワイ以外の所(東南アジア)でもフラ用品やウリウリなどを作って低価格で日本などへと輸出していますが、ハワイの職人さんなどはどの様にその流通市場を影響して行けばよいと思いますか。

ショーン:まずは現実的な原因として、東南アジアに比べてハワイは物価が高いだけではなく、企業が支払う労働税組合などアメリカのビジネスの構成が全体的に一つの商品のコストを東南アジアよりも高くしているのが現状です。 ハワイは島の為なんでも高いわけなのですが、フラ用品のウリウリ、イプヘケなどに関しては商品のクォリティーが良く、商品を購入される消費者の皆様も満足度がより高いと思います。

untitled-2.pngマーケティング面で大事な所はショップなどのオーナーが商品の寸法だけを紹介するだけでは物足りないと言うことです。 ありきたりな商品の寸法や重さを伝えるのでは毎回、東南アジアにコスト面で負けてしまいます。 より商品のクオリティーに関しての説明、フラ用品の場合は文化的、歴史的にその商品に対しどの様な意味合いが有るのかを消費者に伝え、商品を購入するだけでは無く、商品を選ぶ際に一つの体験となり得るような経験を作ることが大切だと思います。 ホノルルにあるフラショップなどは無料のダンスレッスンハワイ語クラスなどを作り、一つの商品を作り上げるアーティストや職人さん達の思いがどの様にその商品の注ぎ込まれているのかを上手に伝えていると思います。 ペギーチャンさんの場合は画家として活躍をしておりますが、その画だけを見ると分かりませんが彼女が障害の為、口などを使って書き上げた画とでは消費者の関心なども大きく変わってきます。アーティストの話しを聞くとにより職人さんの情熱やエネルギー、個人の経験、なぜその世界に足を踏み入れたのかを知る事ができ、職人さんの苦労話などにより共感できる人も出てくる事と有ると思います。 このようにアーティストの話や経験を聞く事により、お客様とアーティストの間に人間としての関係が出来、まったく違った見方でその商品をより楽しむことが出来ます。

ハワイアングッズなどを扱っているショップ経営者の方々は、お客様になぜハワイの品が東南アジアなどとは違うのかをより正確に伝える義務があります。 アーティスト達のインスピレーション情熱を伝えることにより、お客様もただデザインや形で品を選ぶのではなく、より深い繋がりをアーティストとシエアすることも大切なセールスマンシップだと思います。

Q3.今後ハワイと日本でフラの交流を高めるにはどの様なプロモーションが効果的だと思いますか。

ショーン:ハワイでも幾つかのプロモーションとしてフラコンベンションや、日本のデパートでのハワイフエアなどを開催しておりますが、ここで一番大切な気持ちは文化を分け合う(シェア)することだと思います。

フラダンスやハワイアンキルトなどハワイアンカルチャーの教えはどの文化の教えでもそうである様に、本場の技術や質はやはり第三者の技術とは異なります。 日本とハワイとの交流をより深めるには、ハラウの姉妹校を作るだけでは無く、ハワイでより技術や理解度を高める為の交換留学プログラムなどを作るのもいいアイディアだと思います。 ハワイ観光局ではよく日本のテレビコマーシャルや新聞の広告などでハワイの良さを日本の皆様に伝えようとしております。 これも一つの方法としてはいいですが、やはり情報量の多いこの時代には物足りない様にも思えます。ハワイを日本などにプロモートするには、広告だけでなく人間関係を築き上げてゆく事がなによりのプロモーションにつながると思います。  ハワイの政府機関としても、留学生向けに教えるフラの学校や、ウクレレスクールなどの育成をする事によりハワイでの訪問者数も増えると思います。

Author: kanchan81

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