フラを始める時の意味を知る

オープニング・チャント

germaine_0.gifショップフラガールのオープニングに合わせてジャーメインさんよりAkahaiチャントを教えて頂きました。 ジャーメインさんはフラを始める人には必ず最初に教えると言う大事なチャントで有り、彼女にとってはフラの入り口とも言うべきチャントです。

Q1.Akahai(アカハイ)チャントの意味とは何ですか?

ジャーメイン:語りだしのAkahai Na Hawaiiとは「やさしい人達、ハワイアン」から始まり、一つに団結して立つと言うフレーズへと続きます。 この一つに団結して立つと言うフレーズはフラにとって、とても重要な意味を持ちます。 私はよく生徒へ、同じ方向に向かって進むのは大事だと教え、みんなで同じチームとして踊ることが大切だと言います。 それに続くOlu Olu Kama’naoとは「頭(精神)を落ち着かせる」と言う意味をもち、ハラウなどへ入る際には精神と心を集中させる必要があり、仕事、家庭、子供などと言った事から気持ちを離す必要があります。 次のフレーズは「謙虚な気持ちを持って」と続き、人は上手になるにつれ「自分はダンサー」「自分は人より上手だ」と思いがちになってしまう事がしばしあります。 そこで思い直さなくては行けないのが、みんな一つのラインとして踊ること、みんな一つの曲に合わせて踊ること、みんなが同じであり一緒のチームとして踊る事が大切です。 先ほどのフレーズを繰り返した後、最後は「我慢する、耐える」でチャントが終わります。 人生の何事においても、心を入れて奮闘した場合、最後に必ず報われます。

Q2.ジャーメインさんにとってこのチャントはなぜ大事なのですか?

ジャーメイン:私にとってこのチャントが大事なのは、フラを教わるにあたり大切な道徳を教えてくれるからで。 団結してチームとなること、精神を落ち着かせること、謙虚なの気持ちになること、我慢をすることなど、様々な道徳が含めれられています。 このチャントを教える時は必ず海のほうを向いてチャントを言い、海にチャントを運んでもらいます。 私がフラを教えるときは海を基準に教えを始めます。 風や人の歩いた後のあるデコボコした砂も、海のやさしい波によりまたスムーズな表面を持った砂へと戻ります。 そんな海へ向かってこのチャントを言い、思い、気持ちを波と一緒に運んでくれる事を願っています。

Q3.このチャントは誰から教わりましたか?

ジャーメイン:私はこのチャントはクム・カヒから聞き、彼女のCDにも載っています。 クム・カヒは時たま、ナメア・ハワイ店へ遊びに来てくださることが有り、彼女へこのチャントに付いての私の考えや気持ちを教えた事もあります。 面白い事に、有名なクムやアーティストはあまり考えをせず、CDなどにチャントやハワイアンソングを収録しますが、そこまで人が感動してくれるとは思っていない事に驚きを感じたと共に、謙虚な気持ちを感じ取ることが出来ました。

Q4.フラをあなたに紹介したのは誰ですか?

ジャーメイン:うちの母です。 母は昔からフラを踊りたかったそうですが時代やその他の状況により自分で踊る事ができなかったので、娘の私にフラを学べるようお環境を整えてくれました。 7才の時にはサンフランシスコへと引越しをした際には、叔母から直接習うようになり、8歳の時にはプロとしてのフラダンサーとなりました。 成人してからはハワイに戻り別なクムから教わり、その人の下でアラカイとなりました。 その後アメリカ本土へ戻り、今度はクムとして自分のハラウを立ち上げました。

私はよく、どこのクムに教わったのかを聞かれますが、私にとってはさほど大事なことではなく色々な人からフラを習うのが大切だと考えています。 教わったことのあるクムの中で代表的なクムは、ハワイ島ではクムEtua Lopes、カルフォルニアではクムKelly Savalosなど様々なクムから色んなフラを教わりましたが、大事なのはどのクムから教わったのでは無く、自分が学んだフラへの理解と感謝の気持ちが一番大切なのです。

Q5.ハワイの文化やフラを広めるに当たり、一番大切な事は何ですか?

ジャーメイン:太古の昔から私達、ハワイアンのダンスだからです。 西洋人がハワイ諸島へ来る前からフラは存在し、私達ハワイアンは儀式やお祝いだけで踊るのではなく自分達の感情を表現する手段としてもフラを踊ったのです。 フラの暗黒時代で禁止されたフラもカラカウア王によって復活され、ハワイの人々にとって新しい時代の幕開けともなりました。 フラとハワイの文化を教えるにはやはり全体の歴史とその意味を把握した上で、教わる必要があると私は思っています。

ハワイの文化やフラを習う際に一番大切な事はそれをハワイ語で習うと言うことです。 日本語の曲で「上を向いて歩こう」と言うのが有りますが、アメリカでは「スキヤクソング」として知られ、曲の歌詞なども変わってしまっています。 やはり踊りや曲などの意味は、その文化の言葉で一番よく表現されていると思います。 ハワイ語通じて習うフラには、より意味が深まり本人自身も理解をもってハワイアンスピリットい対するありがたみが出てきます。

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名前:Germaine Haili(ジャーメイン・ハイリ)
出身地:オアフ島
ハワイ在住:45年
フラ暦:53年
好きなハワイアンソング:Mano Leo(by Kealii Rachel)
好きなパワースポット

プロフィール:4歳からフラを始めたと言う大ベテラン。幼いころからプロとして踊りを始め、アメリカ本土でのフラ協会の設立にも関わる経歴の持主で す。 アメリカ本土とハワイを行き来し、現在はナメア・ハワイにてハワイアン・クラフト(ハワイ民芸)などを作るアーティスト経ちと共にハワイの文化をよ り多くの方へと残してゆくお仕事をされながら、今日もフラを学びたい全ての人へフラを教え続けています。 ジャーメインさんはフラガールの開店に伴い、教 え子に最初に伝授するチャントをお披露目いただきました。

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Author: kanchan81

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